夜更けにぼーーっと見ていたNHKの番組。
日本人宇宙飛行士の選考の過程を追ったドキュメント。
何百人って候補者を度重なる試験で次々とふるいにかけていって、最終的にのこった10名。
自衛隊のパイロットだったり、企業のエンジニアだったり、科学者だったり…さすがに最後の10人に残るだけあって、みんなその道の超一級のスペシャリストのひとたちばかりなのだけど。
そのひとたちに、最終面接で、NASAの試験官が聞く質問がすごく秀逸で。
緊張した面持ちで面接室に訪れた受験者に、まず開口一番こう聞くの。
「君は、なぜ、ここにいるんだ?」
これは、深い。
それまで、散々ありとあらゆる試験を課してきて、最後の面接で、こう聞く。
このたった一言で、受験者の宇宙飛行士になりたいという意志の本質や、その過程、受験者のそれまでの人生そのものの文脈、彼(彼女)の真の人格、すべてを端的に問うている。
試験官のおじさんが番組のインタビューに答えてる。
「面接で知りたいことは簡単なことだよ、すなわち君は”何者か?”ということだ。」
自分が”何者か”ということを、ちゃんと説明することって、実はとても難しい。
自分が”ここにいる理由”を、ちゃんと説明することって、本当に難しい。
自分にとって、とても良い”問い”をみつけた。