いきものがかり、記念日がたくさんあるのです。
記念日って、あんまりたくさんあるのもどうかと思ったりしますが(笑)
今日6月2日は、いきものがかりが初めてワンマンライブをやった日。
今からちょうど5年前の2003年6月2日。
いきものがかりは、高校卒業後の約2年間の活動休止を乗り越え、地元神奈川のライブハウス”サンダースネーク厚木”でライブを行いました。
高校時代の友達に頼んで、バックバンドについてもらって。
ライブハウスのシステムなんてまったくわかっていなかった当時のいきものがかり。
ミスチルだって、ドリカムだって、ひとつのバンドでライブやるじゃん!!
…という素人考え丸出しで、いきなりワンマンライブに挑戦。
普通、インディーズのバンドというのは、通称”対バン”というかたちでたくさんのイベントに出て、お客さんを集めて、それでやっとワンマンライブにこぎつけるんです。
そんなことを知ったのは、ワンマンライブをやった、ずっと先でしたが(笑)
「ライブやりたいんすけど…」と、突然やってきた謎の若者達に、サンダースネークの社長さんは困惑しきりでした(笑)
なんせサンダースネークは、ハードロック色が強いライブハウス。
ステージには、どん帳の代わりに電動シャッターがあって、トイレの壁はヒョウ柄、店員さんは全員長髪。張ってあるポスターはほとんどがロックバンド。
そんなところに、何にもしらない純朴そうな少年少女たちが、「ワンマンライブやりたい」って突然やってきたんですから、無理はありません。
「この子たち、なんも知らないんだなぁ…」
ええ、何も知りませんでした(笑)
ただ、何も知らないというのは、不思議に強いもので。
絶対無理だと言われていたのですが、あれよあれよという間に、300枚のチケットが売れていってしまって。
無謀なワンマンライブが、とりあえずかたちになってしまいました。
よく、いきものがかりにとって大きな転換点があるとしたらいつですか?
…と聞かれますが、たぶんそれは、間違いなくその2003年6月2日のライブですね。
メジャーデビューのときでも、すごく大きな会場でライブをやったときでもなくて、僕らの人生をもっとも大きく動かしたのは間違いなく、2003年6月2日の、初めてやったあのワンマンライブです。
あのワンマンライブが今までの自分たちにとって、一番無謀で、一番大きな挑戦で、一番革命的でした。
そんなことが、5年前の”6月2日”にあったわけです(笑)
もう5年も経ったんだ(笑)
あのとき3人でよく言っていたのが「とりあえず、向こう10年、いきものを続けられたらいい」っていうこと。
当時水野と山下はちょうど20歳。
30歳になるまで、いきものがかりをやることが、当時の目標でした。
そう考えると、今25歳だから、もう折り返し地点に来ちゃったんですね(驚)!
時間が流れるのはとにかく早い!!
最近は目標とする”10年”のスタート地点が、ちょっとずつズレてきてて(笑)
デビュー後10年ってことにしようみたいな(笑)
ま、そこらへんはアバウトです。
2008年の6月2日は、都内でレコーディングしてます。
こっからの5年が、ほんと正念場です。
頑張らねば。